なんとなく城跡巡り2

主に近畿地方を中心にCBR400Rで城跡を巡っています

養父市

八木古城跡

所在地:兵庫県養父市八鹿町八木城山他
別名:八木土城、土城
築城年:1063年(康平6年)
築城主:閉伊頼国
廃城年: 慶長5年(1600年)
主な城主:閉伊氏、八木氏、別所重棟
遺構:土塁、曲輪、堀切、虎口
再建造物:なし
指定文化財:国指定史跡
訪城日:2021年9月24日(金)晴
駐車場:下八木公民館

♢歴史
八木城から西側に200mほど登ると、八木土城の西端があります。八木土城は標高407mの高い山の上に城を築き、細い尾根上に15の曲輪が連続しています。尾根の最高潮に主郭をおき全長は、370mあります。主郭は小規模で16m×12メートルの楕円形になっています。八木氏が城主となって完成した戦国時代の城郭は、八木土城と八木城は一連となった城郭であり、のちに石垣を築いて独立させたため2城に分離したという説があります。特に一部の曲輪には、1.0~1.5mの土塁が作られており、曲輪5には、外枡形虎口があります。これは、織豊系城郭にみられる築城技術であり、別所重棟の改築という説があります。

■曲輪12

■曲輪13



■曲輪14

■曲輪11 正面やや右側に削り残し土塁があります

■曲輪10

■曲輪10

■曲輪9

■曲輪8

■曲輪7

■曲輪7

■曲輪7





■曲輪6 土塁

■曲輪6

■曲輪6 土塁

■曲輪6 土塁

■曲輪6

■曲輪6から5へ 外枡形虎口
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■外枡形虎口

■曲輪5

■曲輪5 土塁

■主郭

■主郭 正面に土塁

■曲輪4?




♢八木古城へのアクセス
場所は八木城を参照してください。
八木城より西側に200m登った先にあります。

八木城跡

所在地:兵庫県養父市八鹿町八木城山他
別名:八木石城、石城
築城年:鎌倉時代
築城主:八木氏
廃城年: 慶長5年(1600年)
主な城主:八木氏、別所重宗他
遺構:曲輪、土塁、堀切、石垣、井戸
再建造物:碑、説明板
指定文化財:国指定史跡
訪城日:2021年9月24日(金)晴
駐車場:下八木公民館

♢歴史
八木城は、標高330m地点にあり、そこから約450m西方向登った標高409m地点に八木土城と呼ばれている古城跡がある。
伝承によると1063年閉伊頼国が前九年の役で功労があり、源頼家から但馬国が与えられ、八木の地に築城したのが始まりではないかと言われているが不明。1194年に、朝倉高清が但馬国を与えられるとすぐ近くに朝倉城を築城し、朝倉氏と閉伊氏は争いとなり、朝倉氏は閉伊氏に勝利し、朝倉高清の次男、重清を八木城の城主とし、八木の姓を名乗られ八木重清となった。以後八木氏は15代、300年以上にわたりこの地で栄え、第六代城主八木重家は但馬国守護山名時氏、山名時義の重臣となり太田垣氏、垣屋氏、田結庄氏と共に山名四天王に数えられました。

第15代城主八木豊信の時、但馬国守護山名氏の勢力が弱体していくと、織田氏と毛利氏が但馬国に手を伸ばしてきます。豊信は、毛利家に付き、織田家に味方した田結庄是義・垣屋光成などと対立しています。

天正年間の頃、八木氏は、太田垣、垣屋氏らとともに毛利氏方に属していた。このため、天正5年(1577年)11月には羽柴秀吉の攻撃を受けた。この時八木城も攻撃を受けたかは不明ですが、
天正8年(1580年)4月に決定的攻撃を受け、八木豊信は降伏し家臣に加わった。その後、羽柴秀吉に従って八木豊信は因幡攻めに参戦し、天正8年(1580年)5月21日鳥取城の攻城の拠点として八木豊信は若桜鬼ヶ城に入り守備していた。しかし天正9年(1581年)3月18日鳥取城に吉川経家が入城すると、吉川元春は活気づき巻き返しを開始、若桜鬼ヶ城に攻城し支えきれず但馬国へ退却してしまい、八木豊信はその後行方不明となってしまう。

1585年(天正13年)八木城の城主となったのは別所重宗で、入城するとただちに改修にとりかかり、織豊勢力のシンボルとして石垣の城に改修した。その後、後を継ぎ八木城城主となった別所吉治親子では、九州征伐、小田原征伐、文禄の役に参戦した。しかし、1600年(慶長5年)関ヶ原の戦いで西軍(石田三成方)に属したため、除封され八木城は廃城となった。
『日本城郭大系12・図説養父市城郭事典参照』



■八木城説明板

■登城口

■防獣柵があります。

■八木城案内板

■登山記帳箱(中に記帳ノートはありませんでした)

■登城途中にある東屋(城跡まであと500m)

■曲輪7(ここから城域)
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■曲輪7に鎮座する秋葉さん

■曲輪6

■曲輪5





■曲輪4にある三ツ顔さん



■三の丸

■三の丸

■三の丸

■二の丸

■二の丸にある石仏(ちょっと暗い)

■石垣



■石垣

■史跡八木城跡 ~八木城の構造~

■本丸西南面高石垣

■石垣

■本丸へ上る階段

■本丸

■本丸





■石垣

■石垣


♢八木城跡へのアクセス

八木城殿屋敷跡

所在地:兵庫県養父市八鹿町八木
別名:なし
築城年:鎌倉時代
築城主:八木氏
廃城年: 天正8年(1580年)
主な城主:八木氏
遺構:堀、井戸
再建造物:殿屋敷
指定文化財:国指定史跡
訪城日:2021年9月24日(金)晴
駐車場:なし

♢歴史
殿屋敷遺跡は、周囲に堀を巡らした八木城主八木氏の館跡です。八木氏は、13世紀初め城主になった八木重清(朝倉重清)を初代として、15代八木豊信まで八木城を本拠として、天正8年(1580年)まで活躍しました。八木氏は但馬守護の山名宗全に属し、山名四天王の一人に数えられています。

■殿屋敷説明板

■堀跡



■再建築物










♢八木城殿屋敷跡へのアクセス

朝倉城跡

所在地:兵庫県養父市八鹿町朝倉大平山
別名:なし
築城年:鎌倉時代
築城主:朝倉八郎信高
廃城年: 不明
主な城主:朝倉氏、青木氏
遺構:曲輪、土塁、井戸跡、石垣、堀切、竪堀
再建造物:なし
指定文化財:市指定史跡
訪城日:2021年9月24日(金)晴
駐車場:天満社前の公園

♢歴史
『現地案内板より』
越前の大名朝倉氏発祥の地
町指定文化財 朝倉城跡 昭和43年7月31日指定
町指定文化財 宝篋印塔 昭和43年7月31日指定

養父市八鹿町朝倉は福井市の一乗谷で城下町を作った大名朝倉氏の発祥の地です。朝倉氏は孝徳天皇の皇子、表米親王を始まりとする。平安時代末期に地名を苗字として朝倉氏が興りました。源頼朝の御家人となった、朝倉高清を初代と、一族から八木氏、宿南氏、奈佐氏などの多くの武将を輩出しました。
朝倉城は、集落の南西の丘陵にあり、東西190m、南北110mの規模です。天正5年頃、堀切や竪堀で改修して守りを固めています。
宝篋印塔はお経をおさめた供養塔である。高さは230cmあり、塔身に月輪と金剛界四仏の梵字を刻んでいます。室町期の15世紀ごろの造立です。
トゲがなく味香りが優れている朝倉山椒の原産地です。慶長16年、生野奉行は、駿府城の徳川家康に朝倉山椒を献上しています。朝倉という地名が、様々な由緒を育み、歴史と伝統の重みを現代に伝えています。     平成26年9月 朝倉区 養父市教育委員会

♢白猪を退治した高清伝説
建久5年 (1194年)平家の残党探索に高清が捕らえられ鎌倉に送られた頃、鎌倉に大きくなると210センチメートルを越える白猪が暴れて、人々を襲い悩ませていいました、退治に出掛けた者は悉く殺されてしまうありさまでした。占いによると「西国に異様な姿の武士がいる。身の丈高く・色黒く 、身体じゅう毛に蔽われ、熊の皮を着ており、その人が必ず退治してくれる」という。高清の姿を見て人々はお告げの人だと思い白猪退治を頼みます。高清は三七日の暇をもらい一心不乱に養父明神に祈ります。そして満願の夜に夢の中でお告げを聞きました。すると夢で見たままの鏑矢がありました。この矢を持ち高清はいさんで鎌倉に下りました。そして、弓に番えて養父明神の加護を祈りながら白猪を射倒します。此の功で捕らわれの身を解かれ但馬に帰ることができたという。
『郷土の城ものがたり 但馬編より抜粋』

■宝篋印塔

■朝倉城跡登り口

■朝倉城跡説明板

■少し登ると防獣柵があります。ここを開けて中に入ります。(必ず閉めて下さい)

■この階段を登る

■主郭及び櫓台

■郭

■城跡から比丘尼城跡を見る。
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■風景


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■主郭の櫓台上

■南段郭群(下へは下りず)

■堀切








♢朝倉城跡へのアクセス

朝倉比丘尼城跡

所在地:兵庫県養父市八鹿町朝倉988−1
別名:なし
築城年:不明
築城主: 朝倉氏
廃城年: 不明
主な城主:朝倉氏
遺構:石積、曲輪、土塁
再建造物:なし
指定文化財:なし
訪城日:2021年9月24日(金)晴
駐車場:天満社前の公園

♢歴史
築城時期や城主等の城史は不詳ですが、一説には、朝倉城城主の姫の居館跡であったとされている。城域は東西約150m、南北約90mです。

■駐車場(朝倉城跡へもここに置くといい)

■城跡登り口

■左側の道を行く

■城跡入り口







■主郭

■主郭

■岩壁



■郭跡

■土塁

■朝倉比丘尼城から見た朝倉城跡
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♢感想
もともと登城予定ではなかったが、城跡登り口を見つけたので、登城してみました。城跡までは、すんなりと行けましたが、現状あまり整備はされておらず、石垣や石積は確認出来ず少し残念に思いました。

♢朝倉比丘尼城跡へのアクセス
登り口です。


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